家を購入する時には物件の「本体価格」のほかに「諸費用」がかかります。
「諸費用」は物件価格のおおよそ8%前後必要となります。
今回は、その諸費用も住宅ローンと一緒に借りる場合のポイントを、
質問が多かった5つのポイントに絞って解説していきたいと思います。
この内容は、これから家の購入を検討されている方に読んでいただきたい内容です。
ぜひ、最後までお楽しみください。
質問が多かった5つのポイント!
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- 住宅ローンは「物件価格」+「諸費用」を一緒に借りられるのか?
- 諸経費を借りない方が住宅ローン審査は通りやすくなるのか?
- 「住宅ローン」と「諸費用」はどのタイミングで入金されるの?
- 「物件価格」+「諸費用」で借りた場合、売買契約時に払った手付金はどうなるの?
- 「諸費用」は最大いくらまで借りることができるの?
上記、5つのポイントに絞って解説したいと思います。
※注意書き
住宅ローン減税(控除)に関しては、あくまでも「物件本体価格」の借入に対して年末残高の「1%」が
控除される制度です。(10年間で400万円上限)
「諸費用」の借り入れをしたからといって、住宅ローン減税(控除)額が多くなるわけではないので
お気をつけください。
諸費用を一緒に借りられるのか?
そもそも、「物件価格」+「諸費用」を住宅ローンで借入ができるのか?ということですが、
答えは、できます。
厳密に言うと、「物件本体価格」を住宅ローンとして、「諸費用」を諸費用ローンとして、
別々に借入するイメージとなります。
一昔前は、諸費用を借りることがむずかしかったのですが、
現在は、「住宅ローン」と「諸費用ローン」は同じ「金利」で借りることが
できるようになりました。
家の購入が検討しやすくなった一つの要因だと思います。
住宅ローン審査は通りやすくなるのか?
住宅ローン審査は、諸費用を「借りる」と「借りない」とで通りやすさは変わるの?ですが、
答えは、変わります。
もちろん、年収・勤務先・勤続年数・年齢などの方が重要になりますが、
「諸費用」を借りない方が、融資条件が良くなる傾向があります。
より良い融資条件で「住宅ローン」を借りたい場合は、
できる限り「諸費用ローン」を借りない方向で検討した方がいいです。
金融機関によっては、「保証料」・「手数料」が通常の倍になったり、
優遇金利が低くなったりしますので、「諸費用ローン」を利用される際は、
不動産屋さん、金融機関と打ち合わせをして審査にのぞみましょう。
どのタイミングで入金されるの?
「住宅ローン」と「諸費用」の融資タイミングは、
家の「カギ」を受け取る時に融資を受ける銀行の口座、
または、あなたが指定した銀行口座に入金されます。
いわゆる、引き渡し(決済)といわれる時です。
融資を受ける銀行に、売主・買主・不動産屋さん・司法書士などが集まり、
必要書類を確認の上、住宅ローンの融資が行われます。
そして、融資が口座に入金されたと同時に物件残代金、その他諸費用を送金し、
「カギ」を受け取り、所有権の変更手続きがなされ、
晴れて家が自分の物になります。
引き渡し(決済)にかかる時間は「1時間~2時間程度」です。
売買契約時に払った手付金はどうなるの?
住宅ローンを「物件価格」+「諸費用」で借りた場合、手付金はどうなるか?ですが、
手付金は、引き渡し(決済)終了後口座に残ります。
諸費用のすべてを借りる場合は、自己資金は「ゼロ」ということですので、
契約時に払った手付金は最終的に口座に残ります。
※お金の動き
例えば
3,000万円の物件を購入し100万円の手付金を払った場合
物件価格の残代金は「2,900万円」、住宅ローンの融資は「3,000万円」です。
よって、差額の100万円は口座に残ることになります。
銀行から、100万円口座に残っているのだから「繰り上げ返済」しなさいとは言われません。
最大いくら借りることができるの?
「諸費用」が最大いくら借りられるかは、金融機関の規定によります。
昨今は「引越し費用」なども諸費用として借りることができる金融機関もあるようです。
借入の最大目安としては「物件価格の10%」くらいが妥当ではないでしょうか。
いずれにしても、諸費用項目の全てにおいて「請求書」・「見積書」などが必要となります。
「諸費用ローン」はあくまでも家を買うための「諸費用」でなければなりません。
その諸費用項目が認められるかは事前に不動産屋さん、金融機関に確認しておきましょう。
以上が、質問が多かった5ポイントの解説となります。
家の購入はあたりまえの話、探している期間より、住んでいる期間の方が長いです。
住宅ローンの借り方も、より良い「持ち家生活が送れるよう」に検討して借りましょう。
まとめ
住宅ローンと諸費用を借りる時の5つのポイント!
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- 住宅ローンは「物件価格」+「諸費用」を一緒に借りることはできます。
- 諸費用を借りない方が住宅ローン審査は通りやすくなります。
- 「住宅ローン」と「諸費用」は「引き渡し時(決済)」に口座に入金されます。
- 「物件価格」+「諸費用」で借りた場合、売買契約時に払った手付金は口座に残ります。
- 「諸費用」は最大でおおよそ「物件価格の10%」いくらまで借りることができます。
(金融機関の規定により、借入上限は変わり・諸費用項目も変わります)
家の購入は、「探している期間」より、「住んでいる期間の方が長い」です。
住宅ローンの借り方も、より良い「持ち家生活が送れるよう」に検討して借りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたの持ち家生活がうまく行きますよう心よりお祈り申し上げます。
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